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バルカン超特急をフィルムで観ることはもう出来ないのであろうか

一冊でも多くの本を読みたい、一箇所でも多くの新しい場所へ行きたいと思っていた頃は考えもしなかったことだが、年を取ってしまった今、昔読んだ本を本棚から取り出してみたり、旅先で一度行った場所を訪れたりするようになった。本当にその本もしくは場所を気に入っていのかそれとも単に当時の時間を懐かしんでいるだけなのか、どうも視線が前よりも後ろを向いていることの方が多くなっている。

アルフレッド・ヒッチコックの「バルカン超特急」を観たのは何年前のことだろう。高知であったので中学生か高校生の時であることは間違いないが、はっきりと覚えていない。当時一年に一回はTVで放映されていた「鳥」や「レベッカ」、それに「北北西に進路を取れ」くらいしか知らなかったヒッチコックの白黒作品、それもイギリス時代の映画。どんなものだろうと思いながらも観に行った。

観に行った時期の記憶が曖昧なこととは逆に、映画の内容の記憶は鮮明だ。わくわくどきどきの連続のこの上ない良質のサスペンス。ハリウッドに渡った多くの欧州の監督がつまらない作品しか残すことしか出来なかったこととは違って、ヒッチコックは例外的にハリウッドでも良質の映画を撮り続けるが、それでもイギリス時代の「バルカン超特急」はやはり傑作だ。最近になってもう一度観てみたいという気持ちが自分の中で抑えきれないくらいに高まっている。

映画のデジタル化の流れに抗うことはできずに首都圏の名画座の多くも、ここ数年でデジタル上映の設備を導入した。そのことの是非をここで論じるわけではない。デジタル化によって古い映画を容易に観る事ができる環境が進んでいることは事実だ。しかし私はフィルムで撮った作品はフィルム上映で、デジタルで撮った作品はデジタル上映で観たいと考える人間である。邦画ではまだフィルム上映が多い「シネマヴェーラ渋谷」も、古い洋画となるとほとんどがデジタル上映となる。もう上映用のフィルムそのものが残っていないのだろうか。ハワード・ホークスの古い作品など観てみたい映画は山ほどあるのであるが、デジタル上映であることが分かると、待っていればきっといつかはフィルムでの上映があるはずだと考え、足が遠のいてしまう。その結果、観たいにもかかわらず観ていない映画がどんどんと増えていく。

「バルカン超特急」をもう一度観たいと思ってから首都圏の上映情報はできる限り注意深く調べているつもりだが、フィルムで上映されたことは無いように思う。この大好きな映画をフィルムで観ることはもう本当に出来ないのであろうか。

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魔笛

Author:魔笛
大好きなものを綴った日記です

映画:ハリウッド映画からピンク映画まで
本:ジャンルを問わず小説が中心
食べ物:フランス料理とイタリア料理が好物
旅行:なかなか行けませんが欧州とアジアが好き

大好きなものを語る場合、時として辛口になることもありますが、愛情の裏返しということでご容赦下さい。また文中敬称略であることもご勘弁願います

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