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港の見える丘公園 (神奈川県横浜市中区)

梅雨も明けて夏の本格的な暑さもまだまだこれからだというのに、オフコースの「秋の気配」を聴いてしまうのは、ふと港の見える丘公園のことを思い出したからなのか。それまでは全く縁のなかった横浜に住むようになってから、早いもので十何年が過ぎてしまったが、港の見える丘公園は折に触れて訪れる場所である。

遠くの横浜ベイブリッジの姿に目がいってしまうが、港の見えるという名前の通り、ここでのメインはやはり横浜港だ。間近に見る事ができる分どうしても視界に入ってくる範囲は限られてはしまうものの、高速道路手前の建物と入り混じった港の風景と、公園に集まってくる人たちとの溶け込んだ情景が何とも言えず大好きである。

港の見える丘公園へはJR山手駅から歩くことが多い。フェリスや横浜雙葉の間を縫うように狭い道を上がって西洋館の横を通り、外人墓地の前を歩いて公園に至るコースである。あるいは元町・中華街駅で降りて急な勾配の八戸坂を上がって行く。「秋の気配」に歌われている坂がここであるなら、私にはとても「ほんのひととき」で登ることは出来ない。そうしてたどり着いた公園では特に何をするという訳でもなく、港を眺めて、他の家族が連れてきている小さな子供たちが賑やかに走り回っているのを見て過ごす。そしてその後、展覧会が開催されている時は、神奈川近代文学館へ立ち寄る。私はこのこじんまりとした文学館も大好きである。

文学館ではついこの前まで鮎川信夫展が開かれていた。行こう行こうと思いながら、残念ながら行かなかったのであるが、鮎川信夫は詩をほとんど読まない私が、高校生の時に黒田三郎や吉野弘とともに思潮社の現代詩文庫で買った数少ない詩人である。そして鮎川は、推理小説が大好きであった高校生の私にとっては、翻訳家としての横顔もあった。鮎川についてはいつか書いてみたいと思っている。

さしたる理由も愛着もなく住み始めた横浜であるが、港の見える丘公園の他にも幾つか好きな場所が出来た。これはとても嬉しいことである。そして二人の子供たちにとっては横浜はずっと育った大切な場所だ。まだ「コクリコ坂から」を観た事のない彼らと一緒に、もう一回観て観ようかと思っている。「秋の気配」では僕はあなたから離れて行く。逆に私はほんの少しずつではあるが、横浜に近づいているのであろうか。

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横浜

山下公園へは幾度も行きましたねー。
あの花火大会はとてつもなく混んで大変ですが、
空いている時はとても素敵な街ですよね。

オフコースの『秋の気配』は、高校の文化祭で仲間とバンドを組んで
演った思い出の曲。
東京に出てきたらさっそく港の見える丘公園に行ってみました。

『コクリコ坂から』は大好きな1本です。
あの作品の家並みの風景や校舎のようすと、
故郷の街は全然似ていませんが、
くっきりとあの頃を思い出させてくれます。

いま横浜に住んで居ないのが不思議です。

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Re: 横浜

> つかりこ様

コメントありがとうございました。

自分自身の意思ではなく、どちらかと言えば外部的な要因によって住み始めた横浜。関心が無かったものがだんだんと「好き」へと変わっていく時の、内部的な気持ちの変化の不思議さ。この心地よい感覚を、まだ現在進行形で楽しんでいます。

これからもよろしくお願いします。

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魔笛

Author:魔笛
大好きなものを綴った日記です

映画:ハリウッド映画からピンク映画まで
本:ジャンルを問わず小説が中心
食べ物:フランス料理とイタリア料理が好物
旅行:なかなか行けませんが欧州とアジアが好き

大好きなものを語る場合、時として辛口になることもありますが、愛情の裏返しということでご容赦下さい。また文中敬称略であることもご勘弁願います

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