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プリンセス トヨトミ 鈴木雅之 (邦画 DVD鑑賞)

観ている時に席を立ってトイレに行くことを避けたい私は、映画館では勿論のこと、自宅でも出来るだけ事前に水分を取らないようにしている。しかしそれでもコーヒーを飲んでおけばよかった、カフェインをと心の中で叫びながら、必死で眠気と格闘する映画もままある。無作為に記憶をたどってみれば、例えば「県庁おもてなし課」や「万能鑑定士Qの事件簿 モナ・リザの瞳」、「岳-ガク-」など、TVの前で襲ってくる睡魔と戦っていた自分の姿を思い出すことが出来る。本来ならば「プリンセス トヨトミ」もそうした類の映画であるはずだが、ここまで突っ込みどころが多いとかえって爽快な気分になる。眠くなることはなく、心の中でつっこみを繰り返しながら、最後まで笑い飛ばして鑑賞した。

「大阪国」という映画的な嘘にリアリティを持たせるにはあまりにも乏しい設定、どこに着地するか分からない二転三転する不可解なテーマ、エンドロールが流れても回収されない伏線、いやになるくらい垂れ流される説明台詞、思わせぶりに描いておいて結局は本題とは何も関係ない多くのシーン、そして結局は何もしない題名にもなっている「プリンセス トヨトミ」。ここまで来れば、いつもは辛口になりがちなTVドラマの手法を一歩も出ない演出方法も、それに従って演じる俳優も全く気にならない。これはこれでいいのではないかと思ってしまい、妙に納得してしまう。「プリンセス トヨトミ」はコーヒーが必要な映画ではなく、ビールを片手に観る映画である。

一週間ほど前のことであろうか、通勤列車の中で信じられないほど嬉しいニュースを目にした。「プリンセス トヨトミ」の監督であった鈴木雅之と脚本家であった相沢友子、それに綾瀬はるかと堤真一が再結集して、オリジナルストーリーで「本能寺ホテル」が作られるという。製作も前回と同じフジテレビジョンだ。豊臣の次は織田。とても分かりやすいつながりである。お願いしたいことは、肩に力を入れることなく、一作目と同じ姿勢で臨んでほしい。変な映画を作っているということを当事者が意識しない方が、とてつもなく奇妙な作品が結果として出来上がる。「プリンセス トヨトミ」を遥かに凌駕するようなとんでもない映画を、私たちは待っているし観たいのである。
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No title

万城目学さんは、ライトノベルっぽい小説でデビューした
作家のはずですが、僕はかなり好きなんですよ。
全部読んでいます。
『プリンセス トヨトミ』も原作から読みました。
魅力的な文体で、最後まで引っ張られましたが、
長い割りにはファンタジーとしてはクライマックス感の
弱いハナシだな、という感想でした。
大阪城に集まる人の数が、小説では見えなかったからだと
後で気づきましたが、この作品は珍しく映画のほうがおもしろい
のではないでしょうか?
けっこう好きです!

そのスタッフやキャストで作られる『本能寺ホテル』!
しかも、オリジナルストーリー!
まあ、テレビ的なクォリティでもいいんです、おもしろければ。
これは楽しみです。
ご紹介ありがとうございます!

Re: No title

> つかりこ様、コメントありがとうございました。

実は万城目学は一冊も読んでおらず、「プリンセス トヨトミ」も原作未読で映画のみです。昔は「読んでから見るか、見てから読むか」のコピーに踊らされて、どちらからかは別として読むのも見るのも両方の事が多かったですが、最近の漫画事情に暗いこせいか、近頃はもっぱら映画だけになっています。映画化の多い伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」も「ゴールデンスランバー」も原作は読んでおりません。

しかし「プリンセス トヨトミ」については本も読んでみようかと思っています。原作のどこをどうすればこんなぶっ飛んだ映画になるのか、その過程をひもとくことも楽しいのではないかと思っています。また脚本の相沢友子ですが、シナリオ作家としての彼女のみで歌手、女優であったことを知りませんでした。YouTubeで彼女の歌を聴くことがもうひとつの楽しみです。

これからもよろしくお願いします。

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プロフィール

魔笛

Author:魔笛
大好きなものを綴った日記です

映画:ハリウッド映画からピンク映画まで
本:ジャンルを問わず小説が中心
食べ物:フランス料理とイタリア料理が好物
旅行:なかなか行けませんが欧州とアジアが好き

大好きなものを語る場合、時として辛口になることもありますが、愛情の裏返しということでご容赦下さい。また文中敬称略であることもご勘弁願います

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