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JR秋葉原駅 (東京都千代田区)

年齢を考えると半ば義務と責任の様なものではあるが、胃カメラもバリウムを飲んでの透視検査も、何回しようが慣れる事はなさそうだ。肉体的な苦痛というよりも精神的な苦痛が伴うレントゲン検査は決して好きではないが、それでも人間の小さな身体ではなく、街全体を映すことができるような巨大なレントゲン装置があったならば、是非とも見てみたいと思う。そんな機械を使って東京の各駅を上空から撮影すると、地上を走る電車の線路と、網の目のように地下を走る地下鉄の線路が一枚の写真に縦に重なって写り、普段は見る事ができない面白い情景が広がっているはずであるが、JRの秋葉原駅だけは巨大なレントゲンを使わなくてもほんの少し上空から見れば、二本の線路が地上で綺麗に十字に交わっていることが分かる都心では唯一の駅だと思う。

東北本線と総武本線によって区切られた四つのゾーンは、それぞれ明確に異なる街の雰囲気を醸し出している。東北本線の向かって右、東の地域には小さな町工場が多く残る下町の匂いを感じることができる。向かって左、西のエリアは同じ下町と言ってもまったく別の雰囲気だ。総武本線をはさんで北と南とでも明らかに違う。それぞれのゾーンに隣接する区の空気が自然と流れ込んで来ており、これらがマトリックスのように組み合わさって、四つのエリアから成る秋葉原独特の情景を形成しているのである。秋葉原では縦でも横でも線路を越えるたびに、違う空間へと私たちを連れて行ってくれる。

ホームに降り立ってどの地域から歩くのか、それは各人の自由だ。その日の気分により出る改札を選べばよい。昭和通りまでの道にはヨドバシデンキができたり、古くて趣のあったアキハバラデパートはアトレに建て代わってしまったり、つくばエクスプレスが開業して別の人の流れが起こったりはしてはいるが、時代を経ても秋葉原はやはり秋葉原だ。二つの直角に交差するJRの線路が、多くの物が同時に存在してハイブリッドに交錯するこの街を象徴している。秋葉原駅は乗り換えをする場所ではない。下車して、歩いて、感じて実体験できる街への入口として存在するのである。
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No title

言われてみれば、おもしろい街ですよね、秋葉原って。
地学的なおもしろさがあるかどうかはわかりませんが、
「ブラタモリ」みたいな番組で取り上げてもらったら
おもしろそう。

Re: No title

> つかりこさん

コメントありがとうございました。私にとって秋葉原は「どこそこへ行きたい」と言う目的がなくても、「どこそこへ行かなければならない」と言う義務がなくても、四つの顔があって楽しく歩くことができる街です。もっとも付き合わされる方はたまりませんので、一人での散歩となりますが。

これからもよろしくお願いいたします。

No title

つかりこさん,横から,こんにちは.

秋葉原のブラタモリ,ありましたよ♪
旧シリーズでは1,2を争う面白さでした.
どっかで見られるのではないでしょうか.
地下鉄の特集にも万世橋が出てきました.
地下に昔の駅の跡が眠ってるらしいです.
プロフィール

魔笛

Author:魔笛
大好きなものを綴った日記です

映画:ハリウッド映画からピンク映画まで
本:ジャンルを問わず小説が中心
食べ物:フランス料理とイタリア料理が好物
旅行:なかなか行けませんが欧州とアジアが好き

大好きなものを語る場合、時として辛口になることもありますが、愛情の裏返しということでご容赦下さい。また文中敬称略であることもご勘弁願います

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