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ニース風サラダ (フランス料理)

初めて食べたのはパリのカフェだった。食べ放題のパンと一緒に十分お昼ご飯になるということを教えてくれたのは、通っていた語学学校に近かったため何度か行ったカフェで美味しそうに食べていた女性だった。真似して頼んで以来、このサラダが気に入り、グルノーブルでTGVを待っている時に駅のレストランでも食べたくらい大好きなこの料理であるが、本場のニースで食べたのは、最初に出会ってから10年以上も経った2002年、新婚旅行の時である。

何をもってニース風というのか厳密な定義は知らないが、調べてみると生野菜だけで作り、米とはインゲンとかは使ってはいけないらしい。ニースで食べた本場のサラダがこの決まりに厳密に従っていたかどうかは記憶が曖昧で定かではないが、日本のビストロでも見かけるこの料理でフランスと一番違うのは、ドレッシングの味のようだ。どこが違うとはっきり指摘できない自分の味覚と表現力がもどかしいが、酸っぱいだけでなく微妙な甘さも加わったフランスのドレッシングが大好きである。なんとかフランスで食べた味に近いものがないかと日本のレストランでもこの料理をメニューに見かければ注文するのであるが、残念ながらこれはと思うニース風サラダに出会ったことがない。

念願かなって本場で食べたニース風サラダも含めて、この地で過ごした数日感はたいへん楽しいものだった。パリやその他の都市と比べて小ぢんまりとはしているものの、旧市街に建つ瀟洒なオペラハウスで観た「ドン・キショット」は今以て記憶に残る素晴らしい経験であったし、市内からもそんなに遠くない空港に着陸する飛行機を見ながらのんびりと過ごすビーチでの時間はとても貴重なものだった。何かをすること、あるいは何もしないことの楽しさを知ったのもニースであった。

念願かなって初めて食べた本場のニース風サラダを初めとして素晴らしく充実した時間を過ごしたニースであるが、唯一の心残りはマティス美術館へ行かなかったことだろう。SFMOMAでの展覧会のことは以前にも書いたが、私は晩年をこの地で過ごしたアンリ・マティスが大好きである。単純なようにも見えて実に雄弁なこの画家の色彩を私は深く愛する。マティスの絵を求めて世界中の美術館を旅したい気持ちだ。一度きりしか訪れたことのないニースであるが、サラダも含めて最も再訪したい街の一つである。
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魔笛

Author:魔笛
大好きなものを綴った日記です

映画:ハリウッド映画からピンク映画まで
本:ジャンルを問わず小説が中心
食べ物:フランス料理とイタリア料理が好物
旅行:なかなか行けませんが欧州とアジアが好き

大好きなものを語る場合、時として辛口になることもありますが、愛情の裏返しということでご容赦下さい。また文中敬称略であることもご勘弁願います

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