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またあれが食べたいき、買うてもかあん

「またあれが食べたいので、買ってもいいですね」を土佐弁で言うこの言葉は、もっぱら小さい時に両親、もしくは祖父母に向かって使う。風邪をひいて寝ている場合など、ことさら効果的だ。いろいろな物をねだっていたのだが、具体的な物となると長い時間が経ってしまった今では、もう記憶もかなり曖昧である。しかしそれは決して高価な食べ物ではなく、どこにでも売っていたすぐに手に入る物が多かったように思う。

冷やしあめもアイスクリンも日曜市に行けば今でも売っている。帽子パンは高知を代表するローカルフードとして必ずガイドブックに載っている。ミレービスケットも探せば首都圏でも手に入れることが可能だ。しかし高知へ帰ってもなかなか目にしなくなった物、そして小さい時に大好きでよくねだって買ってもらって食べ物が三色パンだ。当時は街角のどこのパン屋でも販売していたように思うが、私がよく行ったのは祖父母の家から近かったせいか、中央公園の近く、現在の「ミスタードーナツ」の正面にあったパン屋である。残念ながらこの店は随分と前に閉店してしまい、今は靴屋に変わっている。

朝食はほとんどご飯であった祖父母であるがたまにパン食のこともあり、そんな時は私が食パンを買いに行った。袋に入っているわけではなく、店の人に必要な量を言うと3斤分くらいの長い食パンを機械でスライスしてくれた。その時に自分のおやつも一緒に買うのであるが、だいたい買うのは一度で三種類分を楽しむことが出来る大好きな三色パンであった。

高知では見かけることがほとんどなくなったが、三色パンそのものは全国的にもまだ売られているようだ。ただ中身は、クリーム、チョコレート、つぶあんがスタンダードのようである。私が小さい時に食べていたものは、クリーム、つぶあん、いちごジャムの三色であった。これはいつも買っていた中央公園傍のパン屋だけではなく、おそらくは高知のパン屋どこで買っても変わりはなかったように記憶している。

クリーム、つぶあん、いちごジャムが高知だけのスタンダードだったのか、それとも全国的にもスタンダードであったものが時代の流れとともに今のような形に変化していったのか、私は知らない。ただ私にとっての三色パンはクリーム、つぶあん、いちごジャムが揃って初めて完成されるのであり、その他の組み合わせなど考えられないのだ。

また一つ、記憶の中にだけ存在する食べ物が増えてしまいそうではあるが、次に高知へと帰った時はもう一度、パン屋を覗きスーパーへも足を運んで、私の知っている三色パンを手に入れることができるのかどうかの検証に、かなりの時間を割いてみたいと思う。めったに帰ることのない故郷で最も有意義でなおかつ最も楽しい時間の使い方になりそうである。
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魔笛

Author:魔笛
大好きなものを綴った日記です

映画:ハリウッド映画からピンク映画まで
本:ジャンルを問わず小説が中心
食べ物:フランス料理とイタリア料理が好物
旅行:なかなか行けませんが欧州とアジアが好き

大好きなものを語る場合、時として辛口になることもありますが、愛情の裏返しということでご容赦下さい。また文中敬称略であることもご勘弁願います

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