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La Brasserie アンスティチュ・フランセ東京 (フランス料理 東京都新宿区)

とりたてて料理が美味しいわけではない。特にサービスが素晴らしいわけでもない。それにもかかわらず他の東京中のフランス料理店が束になってもかなわない他の何物にも代えがたい不思議な魅力を持ったレストランが、飯田橋から10分ほど歩いた「アンスティチュ・フランセ東京」内にある「La Brasserie」である。

「アンスティチュ・フランセ東京」という舌を噛みそうな現在の横文字の名前よりも、旧名称である「東京日仏学院」の方がよほど私にはしっくりくるが、学生のころと社会人になったばかりのころ短い間ではあるがフランス語を習いに通ったことがある。御茶ノ水にある「アテネ・フランセ」とどちらにするか迷ったが、ギリシャ語やラテン語、英語のクラスもある「アテネ・フランセ」と比べて、「東京日仏学院」はフランス語のみだったこと、そしてなによりも広い中庭があるという点で「東京日仏学院」を選んだ。

この選択は間違ってなかったように思う。学院内は見事なまでにフランスだった。そして素晴らしい先生に出会った。まだ若い男性であったが、ほとんど全ての教師がフランス語を母国語としている中で、数少ない日本人だったその先生は実に分かりやすく、フランス人であれば「これはこういうものなのよ」で済ましてしまうところを噛み砕くように論理的に説明してくれた。私は自分がフランス語を喋ることができるようになるのではないかと錯覚してしまったほどだ。その先生に対しての思いは同じクラスの他の人も同じであったらしく、最後の授業が終わった後に先生を囲む会を催すことになった。幾つものクラスに通ったが、このような食事会は後にも先にもこの時だけだ。最初は辞退していた先生だったが、女性を先頭にした私たちのたっての頼みにようやく重い腰をあげて参加をしてくれた。その時が「La Brasserie」へ行った最初である。非母国語としてフランス語を学ぶことの困難さ、その自らの体験を踏まえた上での教え方の方法論から始まって、フランスに関する多岐に渡る話はどれも興味深かった。

その時はもう秋でしかも夜だったので室内で食事をしたが、夏の期間は外のテラス席でランチをとることが最高に気持ちがいい。飛び地のように東京に出現したこの場所で、風にあたりながら冷たい白ワインを飲んで、緑の木々を眺めていると非日常な気分に身も心もどっぷりと浸ってしまう。子供が出来てからも何度か来た事があるが、ここだけは少し時間の流れ方が違うようだ。食事が終われば、学院内を散策しながらフランス語専門の本屋に立ち寄ることもいい。そしてその後はゆっくりと神楽坂を登りながらぶらぶらと歩くこともいい。

9月6日にはフィリップ・ガレルの最新作「ジェラシー」の先行試写会があるようだ。久しぶりに「La Brasserie」へと行ってフランス気分を味わった後、そのまま映画を観るというのは悪くない思い付きだと思うが、さすがに食事を終えて妻と子供だけを置いたまま自分だけ映画に行くことはできないだろう。その日は許可を得て最初から一人で出かけて「La Brasserie」でランチを食べ、映画を観るしかないが、それはそれで反発されそうな気もする。

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No title

あ、日仏学院って、いまはそういう名称なんですね。
レストランが付随しているとは知らなかったです。

なるほど、ここやアテネフランセに行って、
先行ロードショウ的に、フランス映画を観る
というテがあるんですね!

Re: No title

> つかりこ様

コメントありがとうございます。本文に書きましたが、今の名前は舌を噛みそうでどうしてこんな分かりにくい名前にしたのかと思ってしまします。

スクリーンの大きさや音響には期待出来ないと思いますが、フランス映画を観るには良い環境かもしれません。

これからもよろしくお願いいたします。
プロフィール

魔笛

Author:魔笛
大好きなものを綴った日記です

映画:ハリウッド映画からピンク映画まで
本:ジャンルを問わず小説が中心
食べ物:フランス料理とイタリア料理が好物
旅行:なかなか行けませんが欧州とアジアが好き

大好きなものを語る場合、時として辛口になることもありますが、愛情の裏返しということでご容赦下さい。また文中敬称略であることもご勘弁願います

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