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フィルムセンターはせめて増村保造の特集上映の時だけでも夜の上映開始時刻を30分繰り下げてもらえないだろうか

まだホームページで正式なプログラムは発表されていないが、6月24日よりフィルムセンターで増村保造の回顧展が始まる。ただ私は自らの怠慢もあって大映を、そして日本映画を支えたこの映画監督の作品を驚く程見ていない。しかし少ない本数とは言え僅かでもこの監督の映画を観れば、よほど凡庸な感覚を持ち合わせている人以外、極めて容易に増村が他に代え難い存在であることを知るだろう。

どうしても波長が合わない、何を観ても面白くない映画監督がいる。例えば私にとって篠田正浩はその内の一人なのだが、それでも一本ぐらいはなんとか観る事ができる作品がある。篠田の例で言えば「心中天網島」はその数少ない一本であるが、岩下志麻の存在感と演技は文句のつけようがないものの、中村吉右衛門はやはり歌舞伎役者の演技だ。篠田は「夜叉ヶ池」でも坂東玉三郎を起用してとんでもない映画を撮っているが、増村は同じ近松門左衛門の原作でも「曽根崎心中」において宇崎竜童を起用したという事実でその卓越したキャスティング能力を知ることができる。

他の例では勝新太郎が主人公に扮する「御用牙」シリーズにおいても、井上芳夫 が監督した「鬼の半蔵やわ肌小判」よりも増村が撮った「かみそり半蔵地獄責め」の方が映画的愉悦と興奮を与えてくれるのは明らかだ。私たちは増村をまだまだ過小評価している。どんなに褒め称えても増村の業績を正しく理解するには足りないのだ。私たちは今こそ増村をもう一度スクリーンで見なければならない。

ただ働いている身にとっては平日に19時に毎日京橋まで駆けつけるのは難しい面もある。せめて上映開始時刻を30分だけ遅らせてくれると私たちはこの素晴らしい増村の回顧展に平日でも行くことができて改めて増村の偉業に触れることができるのである。30分の違いは大きい。フィルムセンターは真剣にこのことを検討して欲しい。そして五十音順で行くと「ま」の次は「み」である。次は増村と同じく大映を支えた三隅研次の特集をお願いしたい。比類なき美学に貫かれた三隅の作品を是非とも大きなスクリーンで観てみたいものである。
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魔笛

Author:魔笛
大好きなものを綴った日記です

映画:ハリウッド映画からピンク映画まで
本:ジャンルを問わず小説が中心
食べ物:フランス料理とイタリア料理が好物
旅行:なかなか行けませんが欧州とアジアが好き

大好きなものを語る場合、時として辛口になることもありますが、愛情の裏返しということでご容赦下さい。また文中敬称略であることもご勘弁願います

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