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謎解きはディナーのあとで 土方政人 (邦画 映画館鑑賞)

メモを見ながら思い出してみると子供たちと一緒に行った場合を除けば、「謎解きはディナーのあとで」が昨年封切りで見た唯一の映画である。TVドラマと同じであろうと予想される映画をわざわざ劇場まで行って見る必要もないということで、当初はBlu-rayでの鑑賞を予定していたのであるが、珍しく妻と二人の時間が取れた土曜日に久しぶりに夫婦で連れ立って映画館へと出かけてみた。

こんなことで予想が当たっても嬉しくも何ともないのだが、やはり映画はTVの時と比べてただ予算が多くなっているだけで、ドラマ版と寸分もたがわない見事なまでの「劇場版」に仕上がっていた。黒岩勉のシナリオは映画ということで力が入りすぎたのか、いろいろなものを詰め込みすぎて消化不足になっている。バーゲンセールのように張った伏線を回収することに精一杯で、人物造形や心理描写が不足しているのが映画として致命的だ。主役二人の演技について今更多くのことを語るつもりはないが、櫻井翔は他の仕事との兼ね合いで過酷な移動ロケを行って豪華客船での撮影に参加したのだという。多忙を極める人気グループのメンバーであるため仕方のないことであるのかもしれないが、これでは十分な役作りは出来ない。

速水典子がトークショーで語っていたが「ラブホテル」では、午前中に始まった打ち合わせが午後は酒を飲みながら続き、夜になればそのまま街へ繰り出してまた酒を飲む。そんな期間が一ヶ月ほど続いた後、撮影に入ったという。そうした準備を通じて出演者は役に入っていったのであろう。現在ではもうこうした贅沢な作り方は困難ではあろうが、少なくとも「謎解きはディナーのあとで」の製作者側は、本来ならば闇に葬るべき時間に大幅な制約のあったロケの事実を、自慢げに堂々と新聞に公表すべきではない。それは映画の宣伝は決してならず、時間をあまり使わずに作りましたということを告白しているようなものだ。

見終わった後、映画館を出て少し遅い昼食を取った。ワインで舌の滑りもよくなったのかいつもにも増して妻は饒舌で映画のことについてよく喋る。概ね私と同じ感想であったが、いつも一人で映画館へ出かける私にとっては、今見てきたばかりの映画について話ができるということはたいへん楽しいことだ。映画は嗜好であるので、意見が合う時も合わない時もあるだろうが、映画そのものについて語り合えることは大きな喜びである。素晴らしい時間に乾杯しながら、結局夜まで二人で飲み続けた日であった。
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魔笛

Author:魔笛
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映画:ハリウッド映画からピンク映画まで
本:ジャンルを問わず小説が中心
食べ物:フランス料理とイタリア料理が好物
旅行:なかなか行けませんが欧州とアジアが好き

大好きなものを語る場合、時として辛口になることもありますが、愛情の裏返しということでご容赦下さい。また文中敬称略であることもご勘弁願います

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